俳優であり演出家の山崎清介さんと下司尚実が対談しました!

◎泥棒対策ライトの傾向と対策◎

したまち演劇祭参加「みぞおちララバイ」について俳優であり演出家の山崎清介さんと下司尚実が対談しました!

ぜひご一読ください。

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俳優であり演出家の山崎清介(以降:山)さんと
尊敬する大先輩を呼び出してドキドキの下司尚実(以降:下)さん。
二人のお喋りはやっぱり一言では言えない面白さで…。

山:下司の舞台ってさ、変に「夢だ!ファンタジーだ!」みたいなダンスじゃないからいいよね。
本当に生活がそのままダンスになっていて。
見終わったあと、ああ俺も頑張ろう、みたいなパワーを貰えるの。
でも、最初どきどきしちゃうんだよ、実は。「どうしようつまんなかったら」みたいな(笑)。
下:イチかバチか?
山:イチかバチかなんだけど(笑)。さすが下司で、僕の中ではハズレがないんだ、今のところ。
下:知らなかった!毎回イチかバチかでスタートしているなんて!

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↑ 何も考えてないような顔で実はいろいろ考えてる子です。(山崎)

 

山:(笑)。あれってベースの物語はあるんですか?
下:出る人を根っこに、今自分が何に心が一番動いたかっていうことを真ん中に置いておいて。
でも、いつもどうなるかはわかんないんです、自分でも。
山:動き出したら、皆のとんがったベクトルのままに転がっていくっていうか、
右に行くか左に行くかわかんない。
下:必ず一回ひっくり返す、みたいなことは考えますけど。
山:曲も、全部選曲はあなたでしょ?
下:はい。だいたいそうです。
山:面白い曲使うよね。あれは、どういうところから持ってくるの?
下:ふふふ…。実は、TSUTAYAでジャケット借りを(笑)。
山:ああ…。
下:ひたすら、ひたすらしてますね。
20枚とか30枚とか借りるから、ああ、これ被ってたっていうのも繰り返し。
もちろん当たりはずれも激しくて。
山:うんうん。
下:皆どうやって出会ってるんですかね?
山:僕、舞台でパット・メセニーの曲を必ず使うんですけど。
30年くらい前かな、ラジオで聞いたんんですよ。
で、わかんないんです。
それがいったい誰なのか?だからもう、昔、友愛レコードっていう貸レコード屋があって、
僕もそこで借りまくって。で、あるアルバムに針を落とした時に「このギターの鳴りはもしかして…!」って。

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↑ こんなどこぞの馬の骨にも熱いメールを下さる先輩です。(下司)

 

下:すごい!運命ですね。
山:今だと もっと簡単だけどね。
下:「ハムレット(「子供のためのシェイクスピア」演出・山崎清介)」を観せていただいて、
無駄がなく知的で嫌みがなくって、シンプルなカッコよさをすごい感じて。
スタイリッシュとかいうとちょっと軽くなってしまうような気がするんですけど。
山:泥棒対策ライトも、スーッと疲れを知らないような感じで踊りまくってるけど、相当キツイでしょ。
出たり入ったり出たり入ったり。
下:喋ったり(笑)。
山:そうだよね。
下:さっき生活がダンスになっているって言われて嬉しいなと思ったんですけど。
ダンスの普通の流れを逆らってつくっちゃうところがあって。ルールがないんです。私のダンスには。
山:僕らの生活の中に正面というものはないけど、舞台だと正面があるよね。
僕、盆栽が好きなんですけど、盆栽っていうのも正面を作んなきゃいけないんですよ。
それは人に見せる作品を創るときのルールなのかもね。でもそのルールももうなくてもいい!みたいな。
下:はい(笑)。
山:それくらい自由な感じがするんだよね、観てると。
下:よく、何をやっているか一言では言いづらいって言われるんです。
山:わかるわかる(笑)。
下:ぜひ一度ご一緒にというのは…。
山:いいですね。どうですか?
下:泥棒対策ライトに出演していただくことも含めて。
山:いやあ、もうあんな動きは(笑)。だって皆、絶対バックバクでしょ?
下:もちろん。バックバクのダックダクですよ(笑)。

(撮影:大塚歩/協力:カチャトラ(CACCIATORA))

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